はじめまして、田中ろぜです☆
今日は10月20日です。私が京都に来てちょうど8ヶ月の記念日です◎
4ヶ月前まで、私は画家ではありませんでした。
はじめて白いキャンバスと向かい合う日々を過ごしています。
真っ白いキャンバスにどの色をのせようか、どのカタチでのせようか考えていると、おのずと自分自身と向き合うはめになります。
自分・他者・社会。心・身体・言葉。飾り・嘘・真実。プライド・気遣い・見栄っ張り。
何がなんだか、なんだったんだか、わからなくなってきます。
ある日を境に、あまり笑わなくなった自分に今日、気がつきました。
気がついた瞬間に涙がどっとあふれてきました。
私は、真っ白なキャンバスに真っピンクの絵の具をぬったくりました。
そうか。笑わなくなったのは泣くのを我慢してたからなんだ。
大好きなものをあのばしょにのこして、ココに来てしまったからなんだ。
好きなものってのは、何がなんでも大切にしなきゃいけないんだ。
好きなもののために、毎日涙を流すことになるのなら、私は毎日涙を流すべきなのだ。
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好きなものを誤魔化すと、自分が見えなくなってしまう。
ただ、好きなものを貫くのは、時にとっても難しい。
どうせ画家になるのなら、偉大な画家になりたいと思った。世界を変えるような画家になりたいと思った。
でも、やめた。そんなコトは無理だ。今までのどの画家も、どの偉大な画家も世界を変えることは出来なかった。つまり、戦争はなくならなかったし、景気も安定しなかった。
だけど、彼等は、沢山の人間の心を埋めた。心の隙間を埋め続けてる。
心には隙間がある。その隙間を時に悲しみで埋め、時に喜びで埋め、色んな感情で埋めながらヒトは生きている。本気でヨギーにでもならない限り、私たちは色を使うしかないんだ。自分のために自分の好きな色を。自分のために自分の好きなものの色を。
私は「他」に同調しやすい人間だから、何かあると平気で自分の「好き」をなげ捨てては、いけないいけないといつもまた同じ「好き」へと戻ってくる。
きっとそんな私だから、「しっかり自分の『好き』をつかんでなさい」とばかりに、いま絵を描くコトを与えられたんだと思う。
私は私の「好き」に誠実に生きて死のうと思う。
あなたの「好き」はどうですか?◎
2011.10.20 田中ろぜ
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