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updated 2017-03-01
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HOME > 2016 exhibition > 179th.山本一博 YAMAMOTO Kazuhiro

山本一博 YAMAMOTO Kazuhiro (村瀬タネ改め)個展 7.5(火)-10(日)
ゆめかうつつ 












 絵に関してあまり説明しすぎるのも良くない気がするのですが、といってご質問に上手く答えられないのが申し訳なかったので、自分なりに整理しました。コンセプトなどと格好良いものではありませんが、テーマや技法、モチーフなどについて書いています。
文章下手ですし、生意気な事書いてたら申し訳ないので、読みたい方だけ読んでください。


「装飾性と二面性」…装飾物の描写だけではなく、描写の在り方にも装飾性があると思う。 それら装飾性を担った線からにじみ出る一面的ではない見え方を操作しつつ、自分の意図する画面を作り出そうと試みる。安西水丸さんが「現実はカオス」と仰ったように普通の現実世界は「楽しくて気持ち悪い」だったり「幸せで不穏」だったりすると思う。そうしたカッコ付きの「普通の」世界が表現できれば。


「仮面」…「自己の多面性」の問題を抱える世代が感情を託し易いモチーフとして、しばしば「仮面」を用いている。奇妙さや異常さを演出するモチーフとして用いられてきた例もあるが、前向きな物としても捉えたいし、昨今そうした意図で仮面モチーフを使用する創作物も多い。その一つとして受け取ってもらえれば。


「へび」…単に見た目が 面白いので使っている部分もあるけれど、含みも面白いので時々使っている。龍にも繋がるモチーフで、両性具有や永遠や循環のモチーフでもあって、心の学問でも象徴や解釈に用いられる。


「墨と運筆」…あえて古典技法を用いる意図は表明する責任がある、という御意見を伺った。墨と運筆を用いなくなった明治以後の断絶こそ歴史としては不自然であって、その素材の意義から考えても復権を望む人々の登場は「あえて」と表現するほど不自然な流れではないと思っている。実際2000年以降、墨と運筆を手段とする表現者はプロにも学生にも増えた。自分としても、縄文から平成までの日本美術史の中で、いっち優れていると思えた北斎や宗達に愚直に学ぼうとして運筆に 至った。もちろん自分は拙い後天的運筆使用者であって、いわゆる「選ばれた人々」に及ばざる事月と泥の如しであるが、自分以後の時代の事を考えても、やらないよりはやる意味があると思いたい。


「子供と骸骨」…その見た目の通り、生きる人と死んだ人の対比。歴史としてはフジタさんを下敷きとして成された村上隆さんや会田誠さんの到達からヒントを貰いつつ、それに河鍋暁斎さんの水子絵のフィルターを挟んで戯画調に描いたつもり。弱者と強者の対比の風刺戯画でもある。あくまで日常起きている事の比喩として描いている。難しく考えず、「あらかわいそうな醜い骸骨うふふ、可愛らしい憎たらしい子供あはは」と見てもらえると嬉しい。「道」(P100号 )では蕭白からも木のモチーフをお借りした。


「炎」…御察しの通り、道成寺の安珍清姫のお話から。七余巻ではないのですが…。自分がこの物語を知ったのはつい最近で、興味が湧いたので見せ場のシーンを描いた。


「妖怪的な表現」…妖怪に限らず、昔から人々は非現実的な創作に願いや恨みの感情を託してやり過ごしてきた(やり過ごさせてきた)経緯があるらしい。何かを託せる程の幅も無い怪異譚の分野(?)もある。そうしたものに興味があり、勉強中。「絵にする」行為は、説話や伝承の更新の一手段だと教わった。


日本画と言えるのか、そもそも画家と言えるのか、分かりませんがとにかく絵を描いています。墨が好きなので墨絵が多いです。
青黒っぽい 下塗りは棒絵の具の藍と岱赭です。紙は高知麻紙や美濃紙です。墨は青墨。


山本 一博 (やまもと かずひろ)

山本一博 YAMAMOTO Kazuhiro
村瀬 タネ/MURASE Taneの名前で初個展を開催

1987/11 愛媛県に生まれる
2011/03 愛媛大学 教育学部 芸術文化課程 造形芸術コース卒業
      現在 京都府在住

グループ展・活動等
2006 第2回ノア・ノア展 愛媛県美術館南館/愛媛
2007 ACT.1 愛媛大学学生会館/愛媛
2007 第3回ノア・ノア展 愛媛県美術館南館/愛媛
2008 第2回逝き支度展/愛媛
2009 ACT.1 ギャラリーリブアート/愛媛
2009 第5回ノア・ノア展 愛媛県美術館南館/愛媛
2009 〜2012 北斎・光琳・レオナルド・曹全碑などから約1000点の模写、臨模、臨書
2011 愛媛大学 教育学部 学校教育教員養成課程 美術教育専修
      芸術文化課程 造形芸術コース 卒業制作展/愛媛
2012 劇団ステッキ(愛媛県)関連事業のためのロゴ・イラスト制作
2012 シアターねこ(愛媛県)関連事業のためのイラスト制作
2013 四国学院大学演劇コース公演「御前会議(四国学院編)」
     「あゆみ(短編)」(瀬戸内国際芸術祭参加プログラム)広報イラスト制作
2014 劇団ステッキ(愛媛県)公演「大海原で」広報イラスト制作
2014 第25回『風』サムホール展 アートギャラリー風/愛媛
2014 第20回全国「かまぼこ板の絵」展覧会/愛媛
2014 第10回世界絵画大賞展/東京
2014 第26回『風』サムホール展 アートギャラリー風/愛媛
2014 全国公募第152回日図展テーマ「琳派」/京都
2015 ACTアート大賞展2015出品/東京

入選・受賞等
2014 第10回世界絵画大賞展 入選
2014 全国公募 第152回日図展 テーマ「琳派400年」 入選
2014 神戸アートマルシェ 準入選・ポートフォリオ展示
2015 第24回 全日本アートサロン絵画大賞展 入選