updated 2023-05-09
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鄭安晴 Tei Ansei 個展 8.2(火〕- 7(日) Anchyng Cheng
身の周りにあるごくありふれた物をじっくり観察し、それをペンや筆で紙に写す。すると、ごく普通な景色が忽ち自分の色に染まっていく。
モチーフの選択、配置、拡大や縮小など、一枚の色を塗った紙をどう面白く見せることができるのか、制作しながらいつもそのひらめきが現れるのを待っている。
版画を始めたら制作の姿勢が少し変わった。ドーロイングする時と違って、まるで慣れない道具で食事するみたいに上手く行かない。しかしやっていくうちにこのやり難さは却って今まで決まった作り方とストレートな思考に変化をもたらしてくれた。今回展示する作品は、既存の物語を新たに覚えた言葉で書き直すような感覚で作っている。
鄭 安晴