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updated 2017-03-01
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HOME > 2015 exhibition > 156th.伏見渚・松尾彩加 Fushimi Nagisa Matsuo ayaka

伏見渚・松尾彩加 展 10月13日(火)〜18(日)
FUSHIMI Nagisa & MATSUO Ayaka Exhibition

今回の展示はふたりのモノを描く視点の違いから、何かを芽吹かせ、二人を隔てている息苦しい心の距離を満たし、今の自分自身を前進させる試みである。


同じ土地、同じ時代に生まれ、同じ場所で絵の基礎を学び、共に競い合った。しかし時代背景を共有しつつも、今、ふたりの見つめる視線に差異が生まれつつあることを感じる。この変容はどこから生まれたのか、どのようなエネルギーを持つのか私たちは確かめる必要があると強く感じている。


現在、二人は故郷とは離れた場所で暮らし、制作を行っている。元々美術を志そうにも、私たちの住んでいた地方は美術教育がなかなか受けられない場所であり、地方で制作を続けたいと思っても、学ぶ場所・発表場も含め見てもらう人に乏しい部分があった。そのため二人は半分仕方なく故郷を出たという共通項を持つ。別々の環境はそれぞれの価値観を生んだ。その中で大学を卒業し、今居る場所で新しい社会を抱えての生活。ふと、空虚な思いにかられる。なにか、どこかで落としたものは無かっただろうかと振り返る。日常に押しこめられ、繰り返す日々のサイクルに埋没していくことは私たちの望んでいることだろうか。仕事をして家に帰ってご飯を食べて寝る。その繰り返しの先に私たちが目指すものはあるのか、と考えると息苦しくなる。私たちはそれだけでは満足出来ない。だから絵を描く。忙しい毎日にいつの間にか流れていくだけでは足りない。一日一日を大切に生きる為に、私たちは作品を作っている。そう気付いた時、二人の足並みが揃った気がした。
皆さんにも何かと向き合う事で呼吸の出来るような時間が生まれることを感じていただければ、と思っている。

FUSHIMI Nagisa




ものがある、それ自体をとらえる事は出来るだろうか。 ものが見える、それを確かめる事は出来るのだろうか。 果たして、今私たちが見ている世界は確かなところなのだろうか。


自分の体を通してしか、私たちは世界との関わりを持てない。しかし、その対話の中で、信じられるものが見つかったなら、それは私にとって多いに救いになる。


ここで行うことは何か。ふたつの視点を共有することで生まれる空間を広げ、生み出されたものたちを掬い、 また感覚の海に溶けこませていくこと。世界の現象世界はまた感覚によって身体に蓄積されていく。そうして生きて来た時間はかたまりとなり、新たなかたちとして生まれいづる。


2015.09.06 伏見 渚





MATSUO Ayaka




私は絵を通して日本の文化や精神の”イイところ”を伝えたいと思っている。
文化、精神、伝統は継承する人がいなくなれば消えてしまう。
例えば、あなたはご飯を食べる時、「いただきます」「ごちそうさま」を言うだろうか。子供の頃遊んでいた神社のお祭りは今でも続いているだろうか。
少し面倒くさい慣習は見ないふりをしてしまえばすぐに無かったことにできてしまう。新しい土地に行けば、これまでにない楽しいことがいっぱいで戻れなくなってしまう。しかし、私はそれを寂しいと感じている。「いただきます」の文化は日本独自のものだし、田舎のお祭りもそこにしかないもので、人がいなくなれば廃止になる。先人の積み重ねてきたものを無くさないでほしいと思っている。


その上で、水を制作のモチーフに選んだ。
形を保てない儚さや、一瞬のきらめきは日本の美意識である侘び寂びや無常観に通じるものがあると思ったからだ。水には日本的な姿が感じられる。


私は一人でも多くの人に日本ってステキだな、と思えるようになってほしいと考えている。
私の作品に出会うことで、この文章を読むことで、あぁそんな考えがあるのだなと心の中に留めておいてほしい。
もし、その小さな感情がきっかけでステキだと思ってもらえる日が来るならとても嬉しい。


松尾彩加








伏見渚

〔略歴〕
1991  香川県高松市生まれ
2015  京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業

2009  アートコンポビエンナーレ奨励賞
2010  坂出アートグランプリ入選
2012 グループ展 照応展 ホワイトキューブつくもギャラリー
2013  グループ展 茎展  ホワイトキューブつくもギャラリー
    和のコンテンポラリー展 香川県文化会館
2014  アートコンポビエンナーレ JR高松駅コンコース
    99人展サムホール展 ギャラリーQ
    四人の個展 京都精華大学七号館 廊下
    蓄積した実感展 7−23ギャラリー
2015 「伏見渚 松尾彩加展」
         gallery morning kyoto、京都



松尾彩加

〔略歴〕
1991 香川県生まれ
2014 多摩美術大学 美術学部 絵画学科油画専攻 卒業

個展
2016 Gallery Q、東京(2/22~2/27)
    The Artcomplex Center of Tokyo、東京(11/22~11/27)

グループ展
2010 「かがわ文化芸術際アートコンポ香川ビエンナーレ2010」
                    高松丸亀町商店街、香川
2012 「地球の未来を創る デザインのちから」
         国連大学地球環境パートナーシッププラザ、東京
    「くちなし-non wordy-」アートギャラリー道玄坂、東京
    「JAALA国際交流展―2012」東京都美術館、東京
    「わけあり豆腐店」多摩美術大学、東京
2013 「ほっとできる場所」Gallery Q、東京
    「ART Meeting展」銀座三越8階ギャラリー、東京
    「99人展」(サム・ホール・コミュニケーション展)Gallery Q、東京
    「Stylish cool life」銀座三越インテリアショップ、東京
    「第6回三井不動産商業マネジメント・オフィース・エクスビジョン」
               三井不動産商業マネジメント株式会社、東京
2014 「東京五美術大学連合卒業・終了制作展」国立新美術館、東京
    「第4回 Next Art展」(主催:朝日新聞厚生文化事業団)
                 朝日新聞東京本社/松屋銀座、東京
    「2013年度 多摩美術大学 美術学部 卒業制作展」多摩美術大学、東京
    「99人展」Gallery Q、東京
2015 「ACTアート大賞展」 The Artcomplex Center of Tokyo、東京
    「第5回 Next Art展」(主催:朝日新聞厚生文化事業団)
                    朝日新聞東京本社/松屋銀座、東京
    「花の華展」Gallery Q、東京
    「99人展」(サム・ホール・コミュニケーション展)Gallery Q、東京
    「Art & Design Fair 2015」The Artcomplex Center of Tokyo、東京
    「オフィス展示」株式会社レイ、東京
    「Derby展」Gallery KINGYO、東京
    「伏見渚 松尾彩加展」gallery morning kyoto、京都(10/13~10/18)

その他の活動
2011 「TEXTILE PERFORMANCE’11 EN」で衣装制作に関わる

受賞歴
2014 「Next Art展」入選(朝日新聞厚生文化事業団)
2015 「Next Art展」入選(朝日新聞厚生文化事業団)