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Exhibition sales of Contemporary ART


updated 2023-05-09
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Fukumura Mami
Exhibition 2011 6.21 -7.3

福村真美展

風景を描くことは物語を読むのに似ている。





美しいと思った風景(場所)そのものの持つ力をかりて絵を描き私は遠くに行ける。
それはさながら物語を読んでいるような感覚だ。


からっぽの私の中に、ある人格が形成されて彼/彼女等と私はどこか遠くへ行く。


風景そのものをうつしながら、絵の具を置く時点で、それは風景ではなく、別の何かにかわる。
風景に似ているなにか。


そのものをつくろうとするのではなく、そのものに似たなにかをつくる。


たとえば私が庭の絵を描くとする。
絵を見た人は、私の見た庭とは違う庭を頭に思い浮かべるかもしれない。
それは一枚の絵を通して、ひとつの庭がいくつもの庭になりえるということ。




私ではない誰かの視線で自分の絵を見てみたい、というのが私のひそかな願いである。






「一つの景色がわれわれの快感を誘うのは、眼に見えているその対象の性質によるだけでなく、その景色を見てわれわれの頭脳に呼び起こされる無数の想像が、大いに働いて快感の要因をなすのである。」ドラクロワ『芸術論集』抜粋


アフターダーク 30万円

アフターダーク(部分)

アフターダーク(部分)

森の中 55000円、ひるのゆめ、アフターダーク10000円

丘 2枚組 50000円

潜る犬 90000円

潜る犬(部分)

崖 20000円

海行き 18000円

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美しいと思った風景


そのものの持つ力をかりて


絵を描き


私は遠くに行ける。


星降る夜になったら 10万円


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