updated 2023-05-09
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Ueda Yaya, Kawasaki Hiromi, Kishi Yukie, Tamura Hiroko, Cyanoki Eri, Honda Konomi, Matsumoto Yoko, Miyamoto Shoji, Yoshida Makiko, Yoshihara Eri
6月19日(火)〜7月1日(日)
上田 良・河崎ひろみ・岸 雪絵・田村洋子・茶之木絵理・本田このみ
マツモトヨーコ・宮本承司・吉田真紀子・吉原英里
一枚の版画を手に入れて、アートの旅に出る。
そんなアートファンが増えることを願って企画するギャラリーモーニング恒例の「版画旅行」。出品者と出品作品の一部をご紹介します。
出品者 作品 作家コメント
「そこにある石」¥50,000 額共¥80,000
「wall」¥11000円 額共¥18000
人間の無責任な放置感甚だしく、風景にとけこめず、かといって圧倒的な存在感があるわけでもないもの、ただそこに存在しているものに興味があります。それらを線で彫刻し、イメージを銅版に刻み込んでいます。
京都精華大学大学院芸術研究科在籍
左より「seed・開く」¥20,000 額共25,500 「seed・育む」¥6,000 額共¥8,000
銅版をひっかいたり、けずったり、みがいたり、そして刷ってみる。
全てのキズにインクが残り、紙に写し取られる。
その繰り返しの中で版に定着していく時間の痕跡。
そんなプロセスを楽しみながら、線やかたちが動きだす瞬間を作りあげていきます。
京都市立芸術大学大学院美術研究科版画専攻修了
「creeper」「dragonfly」「blue polka dots」各¥5,500 額共¥9700
目の前にある物や広がる景色は、
今ここにあるものと、記憶の景色を重ね合わせ、
新しいような、見慣れたような、
いつも少しズレた認識をしている。
一見、何でもないようなものが、継ぎ接ぎだらけの画像で浮かび上がり、
結局、どこにもない意識の光景として、画面に定着させようとしています。
今回の作品について。
食事の際、テーブルで、
食べ物は時間が経つと、当然無くなっていき、お皿やお箸、テーブルだけが残る。いつの間にか、その辺りにあった模様だけが記号のように、生物のように、連続と反復をしながら、記憶されることがある。
表層的な模様や、意識の光景を、リトグラフによる表現で制作しています。
京都精華大学芸術学部版画コース卒業
京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻版画修了
「shrimp blimp」¥4,000 額共¥9,000
「approach summer」「Mexican Cucumber」「徒然ピーマン」各¥6,000 額共¥9,000
今回のモチーフはこれまでも題材にしてきた食べ物。
それらはとても身近なものたち。
冷蔵庫にあったピーマンを縦に割ると種がこぼれました。
庭で今年初のきゅうりを収穫しました。
スーパーでスイカを見かけ、少し早い夏を感じました。
冷たさでジーンとなりながら冷凍エビの殻を剥きました。
そんな日常のささいなことから
そのものたちが主役の世界が、ぼんやり頭の中に広がるのです。
そして木版画の淡く柔らかい線や色が私の頭の中のイメージを
和紙の上でつなげてくれるのです。
京都精華大学芸術学部版画コース卒業
「林間遊泳」¥18,000 額共¥33,000「飛行大会」¥8,000 額共¥11,100
「小停泊船」 ¥4,500 額共¥8,400 「水上機の思い出」¥4,500 額共¥8,400
戦艦、空母といった兵器が登場します。私にとって、これらのモチーフは戦争のための兵器ではなく、私の日常生活は隔たりがあり現実感がない子供の好むプラモデルとしての方が馴染み深く感じます。
日常からかけ離れた恰好は良いが毒のあるオブジェは、オリジナルな植物との融合により、「非日常的」イメージを展開することになる。私はオブジェのフォルムに惹かれ、遊びのための道具として楽しみます。そして、自分自身の楽しみでもある旅行に結びつけることにより、ここではない「場所」「時間」に移行できる、ある種のパラレルワールドという作品を通して「非日常」に浸れる世界を作り出しています。
京都市立芸術大学美術学科版画専攻 卒業
女子美術大学大学院美術研究科版画領域修了
各作品は販売しております。
お問い合わせは
ギャラリーモーニングまで
gallerymorningkyoto
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版画以外の作品もお楽しみください。
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room1スケッチ
西壁面
上田良(etching for tarp,sour)
河崎ひろみ作品
岸雪絵、田村洋子作品
茶之木絵理作品
茶之木絵理作品
クリックすると拡大します。
「ゴーーー」¥9,000 額共¥17,300
「ザワザワザワ」「ガシャン」 各¥5,000 額共¥9,500
町を歩くと、たくさんの音に出会います。
「ゴーーーーー」
「ガシャン」
「ザワザワザワ」
擬音語というのは、ただ聞いたままに表現された言葉であるはずなのに私たちは共通の言葉として認識できる事が不思議に思えました。
では、絵で表現するとどうなるのでしょうか。
絵でも、私たちは共通の空気を感じる事ができるでしょうか。
音と風景が合わさって、浮かんでくる場所はそれぞれに違うかもしれませんが、共通の空気を感じる事が出来たなら幸いです。
また、この絵を見て違う音が聞こえたのなら、それはそれでとても面白い事だと思いますので、是非どんな音が聞こえたのか教えて下さい。
京都精華大学芸術学部造形学科版画専攻卒業
「光の島」¥30,000 額共¥34,400 「王の果実」¥28,000 額共¥31,500
「遠い空」¥28,000 額共¥31,500
版画ならではの、リトグラフならではの表現とは?ということをいつも考えています。
最近おもにやっているのは、赤、黄、青の三原色を使う方法です。この三原色をあらゆる濃度、描画の仕方で重ね合わせることによって、無限の数の色彩を生み出すことが可能です。いわば印刷の原点に立ち返るような試みです。
最後の版を重ねて、刷り上げ、紙をめくったときの驚きは、毎回新鮮です。
京都市立芸術大学大学院版画専攻修了
マツモトヨーコ作品・その他
「胃もたれ /Immortal Sushi」「マンゴー/Mango」「ワイン/Wine」ask.
「おすし」や果物などをモチーフに木版画を制作しています。
水性木版という技法を用いることで表れる、見慣れたものに対する新鮮な視点に注目していて、今回は、それぞれ少しずつ違った切り口が見えるような作品を出品しています。
いろいろな面白さを感じていただけると嬉しいです。
1988年 大阪生まれ
大阪芸術大学芸術学部美術学科木版画コース卒業
H.P.
「遠い約束」¥37,000 額共¥50,000 「17番目の森へ-1」¥17,000 額共¥22,000
「青い風」¥26,000 額共¥35,000
最近は樹をモチーフに制作しています。
うつりゆく時の中で風を感じ、聲をきく。それらは形を変え様々な表情をみせてくれる。
その瞬間に出会えることは偶然ではなく必然なのだと思う。
新しい時が作られる中、いま此処に存在することを信じてみたいと思う。
京都市立芸術大学大学院美術研究科版画専攻修了
「The garden」(柿 向日葵 無花果 洋梨)各¥15,000 額共¥18,000
私はこれまで、人が使う道具によってその人物の不在を表し、逆にそこに、人間が存在した軌跡を表現して来ました。
それが最近、身の回りにある静物に、ふと大自然の入口をかいま見ることがあります。
室内の何気ない静物が、雄大な自然へとつながっているように感じたのです。
制作という手段を通じて、時空を超えた雄大な自然と日常の空間を行きつ戻りつ、いろんなことに思いを馳せる旅をしているのです。
嵯峨美術短期大学版画専攻科修了